生活スタイルを変えるタイミングを見極める
ワクチンは、感染症予防にとても有効な手段ですが、既往症の治療の都合(ステロイド剤や免疫抑制剤の投与など)でワクチンの接種ができないケースがあります。
ワクチンの追加接種をやめた場合、ワクチン抗体価は徐々に下がっていきます。ワクチン抗体価の減衰ペースは個体によってまちまちですが、最終的にワクチン抗体価が無くなってしまうと、今までのように自由に屋外に出たり、他の猫(特に屋外へ出ている猫)・猫と接触のある人との接触を避ける生活スタイルに変化させる必要があります。
では、その生活スタイルを変えるタイミングとは、一体いつになるのでしょうか。
アレルギー症状が出たとしてもそのワクチンを接種して少なくとも1年は、十分な量の抗体が体内に残っています。その後、ワクチン抗体価は徐々に下がっていくのですが、その減衰ペースは、個体によってまちまちです。言い換えれば、免疫力維持のために必要な抗体価を完全に下回るまでにはもう少し時間的な余裕がある場合があると言えます。
そこで、ワクチン抗体価検査です。
定期的なワクチン抗体価検査を行う事で、免疫がなくなるギリギリのタイミングを見計らい、それまでは今まで通りの生活を送らせてあげる事ができます。
当社のワクチン抗体価検査は、検査結果を数値でご報告いたしますので、抗体価の保有量の明確なクラス分けが可能です。
このように、ワクチン抗体価検査は、ワクチンにアレルギー症状が出た愛猫に少しでも長く、今までと同じ生活スタイルを続けていただく為の判断基準としてお使いいただけます。
成猫へのワクチン抗体値検査については『猫ちゃんのワクチン抗体価検査 成猫編』をご覧ください。
猫ちゃんのワクチン抗体価検査
成猫編