生活スタイルを変えるタイミングを見極める
ワクチンは、感染症予防にとても有効な手段ですが、アレルギー症状を出してしまうワンちゃんがいるのも事実です。アレルギーが出ても、その程度により引き続き接種する場合もありますし、あらかじめアレルギー症状を予防する手段(ステロイド接種など)をしてワクチンを打つ方法もあります。
しかし、ワクチンアレルギーの症状を見てしまったオーナーさんの中には、かわいそうで、もう打ちたくない。と考える方もいらっしゃいます。
ワクチンアレルギーによりワクチンの追加接種をやめた場合、ワクチン抗体価は徐々に下がっていきます。ワクチン抗体価の減衰ペースは個体によってまちまちですが、最終的にワクチン抗体価が無くなってしまうと、今までのように自由に走り回ったりすることができず、抱っこでのお散歩になったり、他の犬との接触を避ける生活スタイルに変化させる必要があります。
では、その生活スタイルを変えるタイミングとは、一体いつになるのでしょうか。
アレルギー症状が出たとしてもそのワクチンを接種して少なくとも1年は、十分な量の抗体が体内に残っています。その後、ワクチン抗体価は徐々に下がっていくのですが、その減衰ペースは、個体によってまちまちです。言い換えれば、免疫力維持のために必要な抗体価を完全に下回るまでにはもう少し時間的な余裕がある場合があると言えます。
そこで、ワクチン抗体価検査です。
定期的なワクチン抗体価検査を行う事で、免疫がなくなるギリギリのタイミングを見計らい、それまでは今まで通りの生活を送らせてあげる事ができます。
当社のワクチン抗体価検査は、検査結果を数値でご報告いたしますので、抗体価の保有量の明確なクラス分けが可能です。
このように、ワクチン抗体価検査は、ワクチンにアレルギー症状が出たワンちゃんに少しでも長く、今までと同じ生活スタイルを続けていただく為の判断基準としてお使いいただけます。
成犬へのワクチン抗体値検査については『犬のワクチン抗体価検査 成犬編』をご覧ください。
犬のワクチン抗体価検査
成犬編